一般治療

虫歯治療

虫歯は早期発見・治療が重要です。
しかし、初期虫歯には、削らず、歯磨きを始めとしたセルフケア、クリニックでのプロフェッショナルケアにより再石灰化を促すことができる虫歯もあります。
それらをきちんと判断し、診断をすることで、健康なご自身の歯をなるべく削らず、残すことがとても重要と私たちは考えます。
当院では経験豊富な歯科医師が、きちんとした診断をもとに、丁寧なカウンセリングを行い、患者様の個々のニーズに合わせた治療計画をご提案します。

虫歯治療の種類

虫歯の進行度合いは「C0」から「C4」の5段階に分けられます。

C0（ごく初期の虫歯）：

歯の表面が少し白っぽくなる程度の虫歯です。まだ穴は開いていません。
治療法: フッ素塗布や丁寧な歯磨き。指導で再石灰化を促し、進行を食い止めます。削る治療は不要な場合が多いです。

虫歯治療の一般的な流れ

検査・診断：
レントゲン撮影や視診、触診、インピーダンスなどで虫歯の進行度を確認します。

麻酔：
痛みを感じる可能性がある場合は、麻酔を行います。当院では、無痛治療による診療を行っているため、表面麻酔（塗る麻酔）や電動麻酔器などを使用し、麻酔時の痛みを軽減しております。
虫歯の炎症が強いと麻酔が効きにくい場合もありますので、その状態にあった麻酔の打ち方を行い、なるべく早く痛みを取り除くことに努めます。

虫歯の除去・形成：
虫歯に侵された部分を削り取ります。う蝕検知液を用いながら、健康な歯質をなるべく残し、完全に虫歯に侵された部分を取り除きます。

詰め物・被せ物の装着：
削った部分に詰め物や被せ物を装着します。進行度によって、直接詰める場合と、型取りをして後日装着する場合があります。
噛み合わせの調整、研磨を行い、治療完了となります。

歯周病治療

歯周病治療の一般的な流れ

検査・診断・治療計画の立案

問診：自覚症状や生活習慣（喫煙など）を確認します。

歯周組織検査：
歯周ポケット測定：歯と歯茎の間の溝（歯周ポケット）の深さを測り、炎症の有無や進行度を確認します。
出血の有無：歯茎の炎症のチェックを行います。
歯の動揺度：歯のぐらつき具合をチェックします。
レントゲン撮影：歯を支える骨（歯槽骨）の状態を確認します。

これらの検査結果をもとに、患者さんの歯周病の進行度（歯肉炎、軽度歯周炎、中等度歯周炎、重度歯周炎）を診断し、治療計画を立てていきます。

歯周治療

①TBI（ブラッシング指導）：正しい歯磨きの方法を模型などを使用し、指導し、患者さん自身がお口の清掃を効果的に行っていけるようにします。

②スケーリング（歯石除去）：歯の表面や歯茎の境目に付着した歯石を、専用の器具（スケーラー）で除去します。
超音波スケーラー：超音波の振動で歯石を砕き、除去します。
手用スケーラー：細かい部分の歯石を手作業で除去します。

③再評価
歯周基本治療の効果を確認するため、再度歯周組織検査を行います。
歯周ポケットの深さ、出血、歯の動揺度などが改善されているかを確認し、次の治療ステップに進むか、メンテナンスに移行するかを判断します。

④SRP（必要な場合）
歯周ポケットの奥深く（歯肉縁下）に付着した歯石や感染した歯根の表面を滑らかにし、細菌がつきにくい状態にします。麻酔をして行うこともあります。
PMTC（プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング）：歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を用いて、歯に付着したプラークや着色を徹底的に除去します。

⑤再評価
歯周基本治療の効果を確認するため、再度歯周組織検査を行います。
歯周ポケットの深さ、出血、歯の動揺度などが改善されているかを確認し、次の治療ステップに進むか、メンテナンスに移行するかを判断します。

⑥歯周外科治療（必要な場合）
歯周基本治療で改善が見られない、特に深い歯周ポケットが残っている場合に行われます。
→歯肉剥離掻爬術（フラップ手術）：麻酔を深く行い、歯茎を切開して剥がし、直接目で確認しながら歯根に付着した歯石や感染組織を徹底的に除去します。術後に歯茎を縫合します。
→歯周組織再生療法: 歯周病で失われた骨や歯周組織を再生させる治療です。
GTR法：歯周組織の再生を促す特殊な膜を使用します。
エムドゲイン：歯周組織の再生を促すタンパク質（エムドゲイン）を塗布します。
リグロス：歯周組織の再生を促す薬剤（リグロス）を使用します。リグロスは保険適用される場合があります。
⭐︎口腔機能回復治療（必要な場合）
歯周病によって失われた歯の機能（噛み合わせなど）を回復させるための治療です。
虫歯治療、歯並びの改善（矯正治療）、失われた歯の補綴（詰め物、被せ物、入れ歯、ブリッジ、インプラントなど）。

⑦再評価

⑧メンテナンス（SPT： サポーティブペリオドンタルセラピー）
歯周病は再発しやすい病気のため、治療後も定期的なメンテナンスが非常に重要です。
定期的な検査： 歯周ポケット、出血、歯の動揺度などのチェックを行います。
プロフェッショナルケア： 歯科医院での専門的なクリーニング（プラーク・歯石除去、PMTC）を行います。
セルフケアの確認・指導： 患者さん自身の歯磨き状況を確認し、必要に応じて指導を行います。
間隔は患者さんの状態によりますが、当院では2.3ヶ月に1度のメインテナンスをお勧めしております。

根管治療

重度の虫歯や歯の亀裂、外傷などが原因で歯の中の組織が炎症、壊死してしまった患者様に対して行われる治療です。
当院では、治療の精度を高める拡大鏡、歯科用CT、ラバーダム防湿を使用し、再感染、再治療をさせない治療をモットーに進めていきます。

根管治療が必要な症状

①歯髄炎：
虫歯や刺激が歯の神経まで達し、神経が炎症を起こしている状態を示します。自発痛を伴い冷たいものや温かいもので痛みが増悪したり寛解したりします。

②歯髄壊死：
深い虫歯の治療後など、徐々に神経が死んでしまうことを示します。この場合、痛みを感じなくなることもありますが、放置すると感染が広がり、抜歯の可能性も高まります。

③根尖性歯周炎：
歯の根の先に膿がたまり、炎症を起こしてるのを示します。歯茎が腫れたり、噛むと痛みを感じたりする状態です。

④感染根管治療：
以前に根管治療を受けた歯が再び感染してしまった際症状が現れたり、レントゲンによって発見されることが多いです。

⑤外傷：
歯が折れるなどの外傷によって、歯髄が損傷した場合。

根管治療の一般的な流れ

①ラバーダムを装着：
唾液などから感染をしないようにゴムのマスクをかけ、細菌感染の防止を行います。

②虫歯の除去と歯髄へのアプローチ：
虫歯になっている部分を削り、歯髄へ到達させます。

③汚染された歯髄の除去：
ファイルを用いて、感染した歯髄を取り除きます。

④根管内の洗浄・消毒：
根管内を専用の消毒液で丁寧に洗浄し、細菌を徹底的に除去し無菌状態まで近づけます。

⑤根管充填：
根管内が完全に綺麗になったことを確認したら、細菌が再び侵入しないように、ガッタパーチャと呼ばれるゴム状の樹脂などを根管の奥まで緊密に詰め、レントゲンで確認し、治療が完了します。

親知らず

当院は日本口腔外科認定医が在籍しておりますので、難易度の高い抜歯もお任せいただけます。
また、CTを完備していますので、骨、神経、血管の位置を考慮しながら低侵襲で治療を進めることが可能です。
親知らずだけではなく、舌や頬の粘膜、舌の付け根、上顎、下顎、口唇、粘膜に隠れている唾液腺、さらに顔や顎を形成している骨、顎関節などに生じた病変、外傷なども診察いたします。

入れ歯

入れ歯、多数歯欠損のスペシャリスト
日本補綴学会認定医である深澤麻衣医師によるオーダーメイドのカスタマイズ義歯（入れ歯）は全国各地から紹介の患者様が来院されるほど。
ご希望に最大限お応えするために、綿密にカウンセリングを行い、幅広い治療の選択肢をご提案いたします。

インプラント

CTでの正確な診断とサージカルガイドを用いた安全第一の手術を

インプラントとは歯が失われてしまった部分に人工の歯を埋入する治療のことです。
歯を失った箇所のあごの骨にインプラントを埋め込み、アバットメントという土台を取り付け、上部構造（人工歯）を装着することで、
元々あった歯と同じような見た目の美しさの再現と噛む機能の回復を可能にします。

当院のインプラント治療は、歯科用ＣＴによる３次元画像を元に正確な診断を行い、
安全に埋入できるよう、術前にコンピューター上でシミュレーションを必ず行います。

このシミュレーションをもとにインプラントの埋入位置を誘導するサージカルガイドを製作し、
それを利用し埋入手術を行っていくことで、治療計画通りの位置、深さ、角度にインプラントを埋入することが可能になります。

静脈内鎮静

当院では静脈から薬剤を点滴し、睡眠に近い状態を作りだし、「歯科恐怖症」、「嘔吐反射の強い方」にも安心して治療を受けていただけるよう歯科麻酔専門医　市田賀子医師が在籍しております。
ご気軽にご相談ください。